多方面から強化する

　「若松康裕前社長から打診を受け、身構えていた」
　4月、社長に就任。以前は保険会社に勤め、営業企画や秘書業務をはじめ、幅広い業務に携わってきた。自社のノウハウを生かしながら既存の事業を拡大しつつ、新たな時代の流れに目を向ける。
　「この数年は新たな倉庫の開設など、さらなる躍進に向けての準備を進めてきた。今後はどのように運用していくか。これを考えるのがこれからの課題」
　同社は顧客第一の精神で高品質・高付加価値のサービスを提供してきた。培ってきたノウハウに加え、さらなる成長のため、6月には「次世代プロジェクトチーム」を立ち上げた。SDGs(持続可能な開発目標)、カーボンニュートラル(炭素中立)推進の取り組み、DX(デジタルトランスフォーメーション)など、新たな時代を見据えて、さまざまな研究、企画を進めるチームだ。新規事業だけでなく、業務の改善も行い、多方面から社内改革に取り組んでいく。
　また、希望する社員には管理職に就くための研修制度を備えるなど、キャリアアップをサポートしている。労働基準法で定められた5日間の年次有給休暇取得とは別に、夏季休暇と冬季休暇として、8日間の取得を推奨する。業務内容の違いなどから、全従業員が休暇を全日取得するには至っていないが、「将来的にはどの部署でも休みやすい環境を整えたい」。
　趣味はゴルフ。「球を打つだけでなく、ホールを回るために歩くので、体力づくりのために続けている」