インタビュー

【 この人 】
スピード感持ち行動 徳島通運

2021年09月14日
大西 恭司 社長
「何事も段取りが大事。激動の時代だが取り残されないよう、スピード感を持って行動したい」。4月に就任。働きやすい職場づくりを構築すると同時に、顧客第一の姿勢を生かして事業拡大を目指す。
最前線で働き、支店長を務めてきた経験の中で、従業員と良い関係を築くことが重要と考えている。人材確保を進める上でも働きやすい環境でなければ、人は集まらない。まずは現場で働く人と同じ目線に立ってコミュニケーションを取ることから始めた。従業員の意見を踏まえたサポート体制を整え、「仕事を好きになってくれるような職場づくり」を目標とする。
安全・品質・コンプライアンス(法令順守)を経営の基礎とし、高品質のサービスを提供してきた。来年1月に親会社の日本通運がホールディングス化。新型コロナウイルスの影響やDX(デジタルトランスフォーメーション)への対応など、グループ全体が過渡期にあると感じている。徳島通運では現在トラック輸送の割合が多いが、将来的には既存顧客との関係を大事にしてきた強みを生かしつつ、モーダルシフトを推進することを視野に入れている。
「さまざまなことを同時進行で取り組まなければならないが、事業拡大のチャンスでもある。積極的に新しいものを取り入れる姿勢を持ち、チャレンジしていきたい」
最近、初孫が生まれ、送ってもらった写真を何度も見返すなどかわいくて仕方ないと笑う。「自分の娘が子どもの時は、仕事が忙しくてなかなか構ってやれなかった。代わりになるわけではないが、孫はできるだけかわいがってあげたい」