【解説高齢ドライバー活用のポイント】第2回　安全運転に必要な能力　山梨大学　伊藤安海教授

　自動車を安全に適切に運転するためにはさまざまな能力が複雑に関係しており、年齢とともに個人差は大きくなる。
　運転能力低下の要因は(1)加齢による身体的特性(身体能力)の低下(2)脳機能的・心理的特性の低下(3)運転的特性の低下(4)社会的特性の低下―の4つに分類できる。
　警察庁の統計によると、原付き以上のドライバー(第1当事者)の年齢層別免許保有者10万人当たり交通事故件数は60歳以上になると増加する。40～50代では事故リスクの低かったドライバーも、これら…

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