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2021.04.20付
【運転席から物流論】第217回 災害時輸送の課題【2】 トラックドライバージャーナリスト 長野 潤一氏
今年は東日本大震災から10年になる。東日本大震災は、北海道から千葉県の九十九里浜まで、直線距離にして約800キロメートルの沿岸が津波被害を受けた広域災害で、原発事故との複合災害だった。
震災1週間後から東北を何度か訪れたが、津波被害を受けなかった内陸の仙台や盛岡も著しい物資不足に陥っていた。商業ベースの流通が滞り、政府や自治体の支援物資も集積所で滞るなどうまくいっていなかった。なぜ届かなかったのかを振り返り、近い将来に起こる可能性が高いとされる首都直下地震…
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