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2020.10.06付
【物流プラットフォーム再構築の時】第21回 ミライの輸送手段③ 隊列走行【1】~現状と問題点~ 増井 忠幸 東京都市大学名誉教授
隊列走行技術の開発は、もともと自動車走行の環境負荷削減に端を発している。トラック走行に必要なエネルギーのうちかなりの部分が空気抵抗によるものであるゆえ、車間を短くして走行すれば後続車両の空気抵抗を大きく削減することができる。この抵抗の大きさは走行速度や車間距離に影響される。
日本では、新エネルギー・産業技術総合開発機構(=NEDO)などが先導し空気抵抗を削減するために、「いかにしてトラックの車間距離を短くして走行させるか」という課題に取り組んできた。情報通信や制御、自動認識、走行などの各技術を開発し、2013年には、10トントラック4台が、時速90キロメートル、車間距離4メートルでの隊列走行を実現している。車間距離4メートルは当時世界で最も短いものだ…
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