インタビュー

【 この人 】
人と人を〝調和〟で結ぶ

2019年08月20日
徳島通運 伊達 恵社長
6月、日本通運の新居支店長から徳島通運社長に就任した。「業績は安定しているが、安全・品質ではさらなる向上の余地がある。事業を円滑に進めるため、特に品質向上は重要になる」。既存得意先に加えて新規顧客のニーズにも対応し、高品質なサービスの提供を通じて一層の事業拡大を目指す。
調和を重視し、感謝の気持ちを伝えることを大切にしてきた。社長就任後も現場の従業員と気さくに接し、コミュニケーションを深めることを心掛ける。「今後はベテランが若手にスキルを教えて伸ばしていくことが必要。仕事とともに、部下や家族を愛する優しい人間に育ってほしい」
人材確保では独自の取り組みを進める。初任給や福利厚生の充実、社内の雰囲気、仕事を知ってもらう見学会の開催のほか、今年の採用活動から職種の表記を刷新。従来の総合職、事務職から「物流マネジメント職」に改めることで学生の関心を高めた結果、3人の内定者を出すことにつなげた。「就職説明会では学生の評判も上々。社内でも新しい職種の名称で盛り上がった」
従業員の労働環境改善に向けては、原資となる適正運賃収受と同時に生産性向上に注力。「(労働力不足により持続的な物流に)顧客が危機感を持ち、理解を示してくれる」。いまを好機と捉え、パレットの効率的な運用の提案や、付帯作業の見直しを粘り強く交渉していく。
ゴルフが趣味で、ラウンド中は健康管理を目的にカートに乗らず、歩くように。休日には夫婦で各地を訪れ、ゆっくり温泉に入ったり、おいしいものを食べたりすることで、日頃の疲れをいやす。