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2019.08.06付

【「安全企業」のつくりかた】第36回 事故対策から生まれた助け合い 東京海上日動リスクコンサルティング 主席研究員 北村 憲康氏

 ある路線バス会社では自社構内のバック時に起きる事故が多かった。同社は事故が繰り返される状況を深刻と捉え、構内バック時はバック前に降車による周囲確認を義務付けた。これを徹底するために各営業所では駐車スペース一つ一つに工事用の三角コーンを置いた。駐車時、乗務員は三角コーンをどかしてから入庫しなければならない。合理的かつ徹底した対策だったが、当初は乗務員の不評を大いに買った。
 しかし、会社側は対策を緩めることなく継続した。結果として同社は構内事故をほぼゼロにする…

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