インタビュー

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【 この人 】

外販で親会社と連携

2019年07月09日

丸紅ロジスティクス 栗原 剛 社長

 2009年に丸紅ロジスティクスの前身の企業で社長に就任。16年からは丸紅ロジで常務として、清水温前社長のそばで仕事をしてきた。経営者の姿を客観的に眺められ、考え方を整理できたため「平常心で社長としての業務を始めることができた」。
 顧客からの改善要望に対応するのは物流企業として当たり前だと考える。要望以外でも行うべきことは多く、むしろそこに商機を見いだす。「従業員は荷主の要望や上司からの指示に、言われるがまま対応するだけでは不十分。物流に対して熱意を持ち、顧客のため他にできることはないか、常に考えながら働いてほしい」
 協力会社との関係強化は、今後も欠かさない。同社の担当役員が運送企業の経営者と会い、経営の考え方を共有する活動を継続する。「協力会社は繁忙期、荷物を選択する側の立場。多くの企業に丸紅ロジの輸送を選択してもらえるよう、関係を深めたい」
 また、運行管理やコストのやりくりの難しさなど協力会社の苦労を理解できるよう、自社車両を運行。年末など協力会社の車両確保が難しい時期に、丸紅ロジで輸送力を補える体制を構築中だ。
 外販獲得にも注力する。スポーツメーカーやペットフードメーカー向け業務など丸紅ロジの売り上げの75%は外販が占めるが、丸紅の取引先の経営レベルへの直接の提案機会を得て受注につなげた案件も非常に多い。国内での業務獲得は、輸出入を含む国際業務への裾野拡大につながる。「特に国内物流では外販比率が91%で、新規業務獲得が鍵。今後も親会社と連携していく」
 週末はゴルフやランニング、また妻とウオーキングをする。「先日は新宿区市谷から墨田区の東京スカイツリーや、江東区有明まで歩いた」