インタビュー

【 この人 】
しっかりと引き継ぐ

2018年09月18日
福岡運輸システムネット 村上 高央 社長
6月、社長に就任。「会社をしっかりと引き継ぎ、健全な企業として発展させていく責務がある」。福岡運輸システムネットは国内17カ所に営業所を展開。海外は韓国・釜山と中国・上海に倉庫を持ち、国際物流も手掛ける。
就任早々、売上高を平成34年3月期に130億円(30年3月期比17%増)にする目標を掲げた。営業所の開設は関東、中部、東北を中心に「積極的に行う」。顧客ニーズがある地域でネットワークを密にし情報収集力を高め、優良顧客と協力会社の開発に努め「競争力を高める」。
今期の重点施策は、①生産性向上②運賃値上げと付帯作業改善③優良荷主の開拓④協力会社の開発――の4点。社員の育成にも力を入れ、「提案型の社員を育てていく」。
平成元年の入社。最初の勤務地は福岡運輸システムネットの前身、一般貨物を扱う福岡運輸業務2部の大宮営業所。3カ月後、長野営業所長が急病で倒れ、同営業所へ突然の異動。1人で配車業務に追われる毎日に「何度も心が折れそうになった」。だが、荷主やドライバーが頼りにしてくれた。仕事を投げ出すわけにはいかなかった。
9年、北関東への新規出店で営業所長に抜てき。ゼロからのスタート。3年間で年商3億2500万円の店所に。長野営業所での8カ月が生きた。「見てくれる人は必ずいる。頑張れば報われる」
若い時分は「主張を曲げない血気盛んな方だった」。25歳の時、業務2部トップの山口善久福岡運輸常務(当時)から気が利く、気が付く、気が回るの「3気」の大切さを説かれ「心に染みた」。趣味は海釣り。「無心になれるのがいい」