インタビュー

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【 この人 】

業界の広告塔 目指す

2018年07月17日

大分県トラック協会 仲 浩 会長

 5月、青木建前会長からバトンを引き継ぎ、第9代会長に就いた。会員第一主義、公明正大な協会の運営を柱に据え、業界の社会的地位向上や連携強化を掲げる。
 第一次オイルショックが直撃し就職市場が氷河期だった昭和51年、松下電器産業(現・パナソニック)に採用された。営業マンとして関西各地を飛び回ったが、父の求めに応じて中津急行に入社。「大都会に憧れを抱いていた。まさか故郷に戻るとは想像していなかった」
 5年間のサラリーマン経験を生かし、6S(整理・整頓・清掃・清潔・整備・しつけ)運動を徹底。「人間力が決め手となる」との信念からだ。顧客との信頼が醸成され、事業基盤を拡大した実績を持つ。
 協会長の役割を「広告塔となり、業界を幅広く発信する」ことと位置付けた。早速、県内全18市町村長宛てに就任あいさつとともに、地元で事業を営む会員を併記した案内を送った。
 適正運賃収受に向けては、標準貨物自動車運送約款の改正を受けて業界に追い風が吹く。一方、交渉には厳しさも予想される。「打開策として、これまで築いた関係を最大限に活用する」。地元・大分県中津市では中津商工会議所会頭を務める。県内経済団体のトップとの交流の中で、積極的に働き掛けていく方針を示す。
 中長期の目標に、全国トラック運送事業者大会の誘致がある。「全国にPRする絶好の機会」と捉え、事務局に検討を指示した。中津に戻って37年。愛する大分県を盛り上げる。