インタビュー

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【 この人 】

加盟各社と新たな価値を 

2018年05月01日

ボックスチャーター 岩﨑 納樹 社長

 ヤマトホールディングスに復帰した山本明徳前社長の後を受けて就任。「事業の最終目的は良い商品・サービスを通じて社会に豊かさを還元すること」が信条だ。特積み14社協業の「JITBOXチャーター便」は平成25年度以降、販売本数ベースで毎年2桁成長が続く。貸し切りドライバー・車両不足の受け皿として利用が増加したことも大きい。「時代に合った商品で競争優位性もある。認知度を高めつつ、顧客の潜在的なニーズを掘り起こすことが大事」
 成長の基盤となる品質や安全の根幹を握るのは現場。「加盟各社の協力を得ながら、まずは品質向上に力を注ぎたい」。目下、現場で活躍するドライバーやスタッフの誇りとプロ意識を醸成する映像制作を考案中。
 技術革新による事業環境の激変が見込まれる一方、足元で深刻な労働力不足を抱える物流業界。「加盟各社と共に商品・サービス以外の新たな価値を創造していくことが必要」。キーワードの一つは情報の連携。昨年運用を開始した新しい情報システム「FACE」も連携強化の鍵を握る。
 学生時代はラグビーに打ち込んだ。法大でもラグビー部に所属したが、首を痛めてからは裏方としてチームを支えた。その後、「人と人の心をつなぐ仕事に」とヤマト運輸に入社。ラグビーが題材のテレビドラマ『スクール☆ウォーズ』で出てきた「信は力なり」の言葉がいまも心に響く。「自らやれば速くできる仕事でも、部下を信じて任せなければ」
 趣味は釣り。歩くことも息抜きに。週末は自宅に近い千葉の稲毛海岸まで歩き、釣りをすることも。「体を動かすのもお酒も好き」。さすが元ラガーマンだ。