インタビュー

【 この人 】
組織の力を引き出す

2017年11月07日
NTTロジスコ 東 明彦 社長
常務としての1年間で、全国の物流現場を回り、現場作業も体験した。現場を支えるパート従業員と共に働き物流の大変さや課題を実感した。
経営環境は易しくはないとみる。NTT関連の設備投資が減少し物量も減った。現状の外販比率は6割ほどだ。NTTグループの物流機能を果たしつつ「物流子会社から物流会社へ意識を変えていかなければならない」。
常に「顧客中心主義」の発想で、3PLの基本である、顧客の経営課題を解決する高付加価値な提案を目指す。3PLの主目的はコスト削減なので、進めるほど会社の収益は減る。「顧客からの信頼を得て業務を拡大し、トータルで収益を上げていきたい」
方策は、これがNTTロジスコのサービスだと言える「Logisco Way」の確立だ。そのために、各センターが改善活動で進化させたサービスの標準化をトップダウンで加速させる。
課題は組織の力をどう引き出していくかだ。そのためにも「本音」で議論し、決まったことは、「Logisco One Team」として「本気」で取り組んでいきたい。より良い雰囲気で生き生き働ける職場をつくるため、〝ATM(明るく・楽しく・前向きに)運動〟を進めている。あいさつなど仕事をする上で基本をしっかりしようと毎週、本社の朝礼で話している。
大学からラグビーを始め、NTTコミュニケーションズ時代にはラグビー部長も務めた。「チームスポーツで信頼を大事にするので好きだ」。再来年のワールドカップでの日本代表の活躍を期待している。