インタビュー

【 この人 】
現場に足運び日々勉強

2017年10月24日
ロジネットジャパン西日本 西川 健 社長
平成25年に国土交通省を退官後、ロジネットジャパン特別顧問を3年務め、今年4月、社長に就任。従来と違い利益責任を負う立場になった。「日々勉強。身の引き締まる思い」。社員とのコミュニケーションを重視し、現場へ頻繁に足を運ぶ。「ささいなことでも議論し改善策につなげていく。風通しの良い組織づくりは欠かせない」
ロジネットジャパン西日本は前身・青山本店の主要荷主との取引見直しなど改革を進め、昨年度初めて経常黒字を達成。昨年4月にはグループ中核企業・札幌通運の静岡営業所以西と統合し組織体制を刷新した。「グループのシナジー(相乗)効果が発揮され、社員がそれぞれの持ち場で成果につながる動きをしてくれている。成長に向けた組織の土台はできた」
8月には中部に延べ床面積1万4400㎡の大型拠点が完成。在庫型であり、特積み、共同配送のターミナルとしても利用でき、ドライバーの法定労働時間を順守できるトレーラーのスイッチ拠点でもある。「需要の多い中部で本格的な総合物流を展開する。今後は九州地区も視野に入れ、営業力を強化していく」
過去34年間の国家公務員在職中は陸海空運、観光、危機管理、税制などで20のポストを歴任。昭和56年にトラック1500社の経営実態調査と経営診断・指導事業(現・全日本トラック協会事業)を実現した。
「物流業界の潮目は変わった」と持論。ドライバー確保の対策にはコストも増えるが、「業界への理解が社会に浸透し始めており、顧客にも相応の負担をお願いしていく」。趣味は毎晩のワイン。飲んだワインは数千種に及ぶ。