ニュース

メインビジュアル

2025.07.01付

【提言!出版物流の未来に向けて】第1回 業界の厳しい実情 出版ジャーナリスト 飯田 一史氏

 出版物流は危機にある。しかも業界特有の商慣習や本の商材特性によって、変化への対応が難しい面がある。本連載では、その固有性も考慮しながら課題を整理し、今後の出版物流に向けての提言を行っていきたい。
 出版流通には「通常ルート」と呼ばれる、全体の約6割を占める取引形態がある。「メーカーである出版社が、トーハンや日本出版販売(日販)といった取次会社に本を卸し、取次が運送会社を手配して書店やコンビニなどの小売店に届ける」というものだ。
 出版業界が特殊なのは、独占禁…

全文ご覧になりたい方は、「紙面」もしくは「電子版」のご購読をお申し込みください