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2025.04.01付
【鉄道貨物のミライ】第19回 バブル特需と経営努力 鉄道ジャーナリスト 枝久保 達也氏
国鉄分割民営化により旅客6社、貨物1社の「JR体制」がスタートした1987年、日本はくしくもバブル景気に突入した。政府は、85年のプラザ合意を端緒とする「円高不況」を背景に、公共投資の拡大など内需主導型経済への転換を目指し、日銀は公定歩合を段階的に引き下げて金融緩和を推進。潤沢な資金は土地や株式に流れ込み、景気が過熱した。
経済活動の活発化により物流の需要も増大した。90年度の貨物輸送機関分担率(輸送トンキロベース)は、自動車が50%、内航海運が45%の一方、鉄道はわずか5%に過ぎなかった。だが…
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