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2024.06.18付

【鉄道貨物のミライ】第6回 軍事輸送で活況迎える 鉄道ジャーナリスト 枝久保 達也氏

 日本の鉄道史で貨物輸送が最も存在感を発揮したのは、太平洋戦争中だろう。
 鉄道の軍事活用にいち早く着目したのは、18 ~20世紀初めに栄えた欧州のプロイセン王国とされる。戦争では、十分な兵員・弾薬・食糧を迅速・円滑に輸送することが勝敗を決する。鉄道の速力と輸送力に注目したプロイセン王国は1840年代から鉄道を用いた軍事輸送を本格化し、普墺(ふおう)戦争や普仏戦争の勝因となった。
 日本では西南戦争時、東京から横浜まで約2万6000人を輸送した事例が発端だ。そ…

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