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2024.06.04付
【鉄道貨物のミライ】第5回 定時運行誕生の背景 鉄道ジャーナリスト 枝久保 達也氏
戦前から「時刻の正確なることにおいては世界一だ」と称された日本の鉄道だが、定時運行が生まれた背景にはやむにやまれぬ事情があった。
日清・日露戦争を経て急速に近代化した商工業は、第1次世界大戦の特需を背景にさらに成長。輸送需要の増加に対応するため、旅客・貨物共に列車の両数、本数が急増した。1905年に下関(山口県)―釜山(韓国)間の関釜航路が開設されると各地と下関を連絡する貨物列車、12年には新橋(東京)―下関間を結ぶ特別急行列車の運行が始まった。
鉄道網…
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