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2016.10.18付

【過労死ゼロへ】第5回 戦前の実情 関西大学名誉教授 森岡 孝二 氏

 過労死は、この言葉がなかった戦前にもあった。恐らく頓死、急死、衰弱死、早死に、「ポックリ病」などと呼ばれていたと思われる。
 1897年(明治30年)に創立された労働組合期成会の機関紙『労働世界』は、1901年(明治34年)に、芝浦製作所や沖電気で起きた「過労による結果の衰弱や頓死」を取り上げ、「いまや労働運動は賃金問題でも権利問題でもなく、生命問題である」と述べていた。
結核が過労疾病の中で最大
 ちょうど当時の政府が工場労働の実態を把握するために…

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