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2023.05.23付

【運転席から物流論】第240回 高速道路に潜む危険 トラックドライバージャーナリスト 長野 潤一氏

 4月6日朝6時前、山形県上山市の東北中央道下り線、中山トンネル入り口の壁面に平ボディーの中型トラックが正面衝突する事故が発生した。20歳の男性ドライバーが病院に搬送されたが、その後死亡した。前途ある若い命が失われてしまったのは非常に無念だ。まだ少し前まで高校生の年齢だ。道路の形状、労働環境、安全運転教育、トラックの安全性装備など事故の背景に諸問題があるのではないだろうか。

トンネル入り口形状の疑問

 まず、不可解に思ったのは道路の形状だ。2012年4月29日に…

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