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2017.07.25付
【著名人が語る トラックと私】 常に尊敬と畏怖 落語家 林家 木久扇師匠
トラックに、尊敬の念と畏怖をいつも感じている。大型になるほど、その気持ちは高ぶる。
私の日本橋の実家は戦災を受け、西荻窪へ移った。昭和20年秋、立川基地へ向かう米国進駐軍の緑色のトラックの長い列が、青梅街道をゴウゴウと進む。小学2年生の私は、タイヤを見て驚いた。重い装甲車を載せて運ぶ荷台の下に、分厚いタイヤのカタマリが4つあり、回っている。当時の私は、日本の2輪トラックしか知らない。「こんなに国の力が違うんだ」と、子ども心に敗戦を理解した。
落語家になり…
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