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2017.10.24付

【荷主と対等な関係へ】 第6回 海外と日本の商慣行 朝日大学経営学部教授 土井 義夫 氏

 米国では納品に関わる物流コストは、商慣行の違いで、日本とは異なる「買い手(着荷主)負担」が原則である。本稿では、米国と日本の物流分野での輸送サービスを形成する商慣行の違いや経緯について整理する。
米国の物流費買い手が負担
 米国チェーンストア業界では、昭和55年以降、メーカーから小売業への市場優位性の移行で、従来にない2つの商慣行が注目された。「フォワード・バイ(先行まとめ買い)」は、メーカーの実施する特売期間に、チェーンストアが数カ月分にわたる大量注文を行い、後に通常価格もしくは割引価格で販売する方式。もう一つは、「ダイバーティング(転売)」で、チェーンストアがメーカーの特売地域にある他のチェーンストアに大量仕入れを依頼する。
 

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