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2020.06.16付

【まなびカフェ】子供が消えゆく国の未来 第4回 若い世代に押し付けた低成長の負の遺産 日本総合研究所 藤波 匠 上席主任研究員

 1990年代後半にわが国を襲った金融危機は、その後の企業経営に大きな影響を及ぼした。それまで盤石と考えられていた金融機関が経営危機に陥り、中には倒産に至るものまで出るような非常事態を受け、多くの企業が、人件費や投資を抑え、財務体力を強化する方向にかじを切った。そして、非常事態が去った後もそうした傾向が続き、財務体力の強化は、企業の内部留保の積み増しとなって表れた。
 金融危機以前は、バブル崩壊という厳しい経済環境にもかかわらず、企業の人件費は右肩上がりに推移…

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