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2021.06.01付

【「安全企業」のつくりかた】第77回 リスクホメオスタシス理論とは 東京海上日動リスクコンサルティング 主席研究員 北村 憲康氏

  安全運転を考える上で、興味深い理論がある。「リスクホメオスタシス理論」というもので、1982年にカナダの交通心理学者ジェラルド・ワイルドが提唱した。危険を回避する手段・対策を取って安全性を高めても、人は安全になった分だけ、より大胆な行動を取るようになり、結果として危険が発生する確率は一定の範囲内に保たれるとするものである。
 物流企業の日常でも、リスクホメオスタシス理論に心当たりがあることが少なくない。例えば、トラックのバック事故を防止しようと考え…

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